アニメ『ポプテピピック』第11話・パロディ元ネタ解説
暗闇は無く、無知があるのみ。
－ ウィリアム・シェイクスピア『十二夜』第四場
[こちらのミスで一部ページでタイトルに「第9話・パロディ元ネタ解説」と表示されてしまっていますが、本ページは第11話の解説となっています。ご容赦ください]
11話目です。
今週も元ネタ解説です。
声優
水樹奈々&能登麻美子
Aパート担当はこの二人。『いちご100%』(南戸唯と東城綾)や『地獄少女』(柴田つぐみと閻魔あい)などで共演多数。
水樹奈々
シグマ・セブン、KING AMUSEMENT CREATIVE所属の女性声優、女優、歌手、ナレーター、ラジオパーソナリティ、作詞家、タレント。主な出演作に『NARUTO -ナルト-』の日向ヒナタ、『ハートキャッチプリキュア!』の花咲つぼみ(キュアブロッサム)など。
能登麻美子
大沢事務所所属の女性声優、歌手、ナレーター、女優。主な出演作に『ケロロ軍曹』のアンゴル＝モア、『魔法先生ネギま!』の宮崎のどかなど。
郷田ほづみ&銀河万丈
Bパート担当はこの二人。『装甲騎兵ボトムズ』にてキリコ・キュービィーとジャン・ポール・ロッチナ(予告ナレーション)を担当したコンビとして有名。
郷田ほづみ
尾木プロ THE NEXT所属の男性声優、ナレーター、俳優、音響監督。主な出演作に『金色のガッシュベル!!』のカフカ・サンビーム、『LAST EXILE』のヴィンセント・アルツァイなど。
銀河万丈
青二プロダクション所属の男性声優、俳優、ナレーター。主な出演作に『機動戦士ガンダム』のギレン・ザビ、『北斗の拳』のサウザーなど。
アバン→OP
エイサイハラマスコイおどり。
#11 呪館 JUKAN
タイトルは清水崇監督の映画『THE JUON/呪怨(原題:The Grudge)』*1から。
シナリオ
シチュエーションや随所の演出など、スタンリー・キューブリック監督の映画『シャイニング(原題:The Shining)』からのパロディが大半を占める。
廊下の暗がりに佇むポプ子とピピ美は同映画の『グレイディの双子』のシーン。
Bパートのワイプ
稲川淳二ではなくものまね芸人のBBゴロー。ワイプ構成、終盤でワイプと本編が入れ替わるのはオーレン・ペリ監督の映画『パラノーマル・アクティビティ(原題: Paranormal Activity)』日本版DVD収録のボーナストラック『稲川淳二と観る「パラノーマル・アクティビティ」』から。
ポプ子とピピ美の台詞
すべて逆再生。『シャイニング』にて、ダニー・トランス(演:ダニー・ロイド)が「Redrum」と呟き続けるシーンからか(劇中でも示唆されるが「Redrum」を逆さに読むと「Murder(殺人)」となる)。
もしくは、ウィリアム・フリードキン監督の映画『エクソシスト(原題:The Exorcist)』にて、悪魔(パズズ)に取り憑かれたリーガン・マクニール(演:リンダ・ブレア)の呻き声を逆再生するとメッセージが聞こえることからか。
Aパート
・「さっ、さむ、さむ…」
・「ちょ、見えない！ちょ、じゃっ、ちゃっ、ちょっ、どーいて！」
・「どうする？どっちが声かける？いっちゃう？」「え、いや、どうする？」「え、ど、ちょ、ちょ二人…」
・「それギアバックに入ってんでー」
・「仲間って…いいよね」「そうだね」「野球チーム…作りたいね」「あと…三人だね」
Bパート
・[BBゴローがうるさい為聞き取り不可]
・[BBゴローがうるさい為聞き取り不可]
・「メガネ新しくした？」「え？へへへへへー分かっちゃったー？」
・「今日は青汁にする？」
・「あのー…人間ドックとか行ってますか？」「あのぜ～んぜん行ってない」「え？でもめっちゃ痩せてる…」「あー…だけどー」「どこも悪くない？」「いやそこまでぇ…」「ハハハッ」
ほんとだもん！ほんとに女の子いたもん！嘘じゃないもん！
宮崎駿監督の映画『となりのトトロ』の登場人物『草壁メイ』の台詞「ほんとだもん！本当にトトロいたんだもん！ウソじゃないもん！」
スイカ
恐らく自主規制。章吾の頭がどうなったかの暗示。
斧を持つ隼人
『シャイニング』の登場人物『ジャック・トランス(演:ジャック・ニコルソン)』が元と思われるが、ビジュアル的には『名探偵コナン』のエピソード『山荘包帯男殺人事件』の登場人物『高橋良一』が近いか(前者後者ともに「斧を持った殺人鬼」)。
後ろの絵画
ラストシーン
『シャイニング』のエンディング。
ピピ美ちゃーん！どうしてそんなに大きくなっちゃったんですかー？
赤井英越主演の引越社(通称:アリさんマークの引越社)のCM。
余談だが、引越社は2017年度ブラック企業大賞にて大賞を受賞している。
自爆、誘爆、ご用心。
『装甲騎兵ボトムズ』第4話『バトリング』での第5話予告。
最も危険な罠、それは不発弾。巧まずして仕掛けられた地中の闇に眠る殺し屋。それは、突然に目を覚まし、偽りの平穏を打ち破る。ウドは巨大な罠の街。そこかしこで信管をくわえた不発弾が目を覚ます。
次回、『罠』。キリコも巨大な不発弾。自爆、誘爆、御用心。
ここは天国に違いない。むふ♥
『装甲騎兵ボトムズ』第14話『アッセンブルEX-10』冒頭のキリコ・キュービィーの独白(モノローグ)から。
気も狂うような暑さと湿気、そして熱病と死を運ぶ虫ども。
緑に塗り込められはいるが、ここは地獄に違いない。
だが、ウドを離れてまる3ヶ月というもの、追跡者の手から死に物狂いで逃げ回っていた俺にとって、
この内乱のクメン王国は天国と言ってよかった…
補足ありましたらコメントよろしくお願いします。
